災害ボランティア 長野へ
昨年11月、台風19号で大きな被害のあった長野市へ災害ボランティアとして、2泊3日、一人で参加してきました。新幹線が水没をしていた、あのすぐ近くです。ボランティアは5人ずつのグループになり、指示された家に行きます。伺った地区は2m浸水し、家の中の畳、床板、家具、家電製品などは既に全部撤去され、家の中には仏壇だけが残っていました。
私たちに頼まれた仕事は、床下にたまった泥を撤去する作業でした。床下は狭く、小さなスコップで泥をすくい出すという作業です。腰を曲げての作業ですので、男性5人が一日かかって、150袋ほどの土のう袋に泥を入れるのが精一杯でした。
お昼は、庭先に座り込み、持参してきたおにぎりなどを食べていました。家の方は、ガスも茶わんも、心の余裕もない生活。ボランティアに温かいお茶一杯出せないことが心苦しかっただろうと思います。そのお気持ちを察すると、私も言葉がありませんでした。
最も印象に残ったのは、被災した人々の言葉少ない姿です。避難所と自宅の往復をしながらの生活です。心身ともに疲れ切ってみえる姿は、心に突き刺さりました。
最後に家の方にご挨拶をして帰ってきましたが、これ以上ないほど腰を曲げ、頭を下げ、涙を流しながらお礼を言われました。一日も早い復旧と、復興を願わずにはいられませんでした。
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